古代ギリシャ人やローマ人は強さや権力を重んじるあまり、障害のある赤ちゃんや成人のことは見捨てていたという通説がある。紀元1世紀の哲学者で伝記作家のプルタルコスは、スパルタ人は新生児を長老会に連れて行き、そこで障害があると判定された子どもたちは、屋外に ...

カルリトスという名の馬にまたがりアルゼンチンの北部にある険しいウマワカ峡谷を縦断する旅に出るまで、写真家ナタリア・ファブレ氏は馬に乗ったことがなかった。ファブレ氏がここへやって来たのは「伝統の復活」という地元のアグロツーリズム（農業体験などを取り入れ ...

弁護士から考古学者に転身したキャスリーン・マルティネスは、クレオパトラの失われた墓を20年間探し続けてきた。そして今、彼女の調査は予想外の新たな方向へと進んでいる。地中海の沖合に沈む水中遺跡の発掘調査だ。マルティネスは、タイタニック号を発見したボブ・バラード、エジプト海軍、そして考古学者とダイバーのチームの協力を得て、この謎に包まれた場所の探査に挑む。

ニコン・スモールワールド顕微鏡動画コンテストでは、顕微鏡越しに世界を見つめた映像を制作してもらい、ミクロの世界にスポットライトを当てる。このコンテストは、ニコンが毎年開催している自然界の秘められた美を映し出すスモールワールド顕微鏡写真コンテストの姉妹 ...

福島国際研究教育機構・土壌ホメオスタシス研究ユニットリーダー、藤井一至さんは、土の研究者であり、多くの一般書でも知られる。『土と生命の46億年史　土と進化の謎に迫る』（講談社）は、第41回講談社科学出版賞、第79回毎日出版文化賞（自然科学部門）をダブ ...

それほど重要であるにもかかわらず、多くの人は甲状腺に問題が生じていても気づかない。「症状は日々の生活に紛れやすく、ストレスや加齢や忙しさのせいにされがちなのです」と、米ニュージャージー州の病院グループ、インスピラ・ヘルスの内分泌専門医ジョディー・フォ ...

写真家のマーカス・ウェストバーグ氏は、推定600万頭のアンテロープが波打つ大河のように進む姿に魅了された。この壮大な動きは、陸の哺乳類としては地球で最大の移動だということが新しい空中からの野生動物調査のおかげで明らかになった。

米ハーバード大学と米ニューヨーク大学の研究チームはそれぞれ、がんを持つ生きたマウスのリンパ節と肺のがん腫瘍でFSP1を阻害すると、対照群と比較してがん腫瘍の成長が著しく遅くなることを発見した。

ブラジルの大西洋岸にある森林で希少なオオアルマジロの巣穴を観察しているとき、写真家のフェルナンド・ファシオレは絶滅が危惧される別の動物に遭遇した。ジャガーだ。ここでは深刻な森林伐採によって個体数が激減し、現在この州立公園に残るジャガーは10頭に満たな ...

米国では、ネフィーは4歳以上、体重15キロ以上の子どもと成人に承認されている（編注：日本でも使用対象は原則として同様）。鼻腔内の細胞と細胞の隙間を一時的に広げる新しい技術によって、薬は速やかに血流中に吸収される。使い方が簡単なため、緊急時により多くの ...

2025年最高の流星群がやって来る。明るい色鮮やかな流れ星で知られるふたご座流星群は、12月14日の夜から15日の明け方にかけてピークを迎える。観察条件が完璧であれば1時間に最大120個の流星を見られるが、光害や大気状態などの要因があると実際に見える ...

「蛇の王国」（カーヌル王朝）はマヤでも最も強大な勢力のひとつだった。ユカタン半島の密林の奥深く、現在のメキシコとグアテマラの国境付近に位置し、古代マヤ人によってオクステトゥン（「3つの石の場所」の意）と名付けられた。マヤの宇宙観において、3つの石はし ...